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杉戸煎餅

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 叔母の引越しのお祝いと思い、テツオウの食器を贈ったら煎餅がお返しで届いた。うちにある物を送ったのに、お金を使わして悪いナァと思っていたら、草加煎餅ならぬ、杉戸煎餅!同じ東武線沿線だけあって、これが、草加煎餅の様に固くっておいしい。醤油、のり、青のり、ゴマ、唐辛子の五つの味が届いた。
 子供たちはのりの巻いてあるのを好んで食べ、私が病院から戻って来た時にはもう無くなっていた。
 4月20日、息子は私に大切な今日のおやつの醤油味の煎餅を渡してくれた。「電車の中で食べてね~」と。その日はまさかの陣痛で食欲が無く、ご飯も喉を通らなかったので、煎餅は食べる事が出来なかった。たった1枚の煎餅をお守りにし、寄せては返す波のごとき陣痛を歯を食いしばって耐え、無事出産を終えた時、「そうだ!息子がお見舞いに来てくれたら一緒に分け分けして食べよう」と、お守り煎餅をかばんに入れたまま、息子に会える日を楽しみにしていた。
 退院は5日後の25日だった。主人に大好きな遠足を納得して休んでくれた息子、娘、そして無謀にも宇都宮から車で来てくれた母が迎えに来てくれた。
 なんだかバタバタして煎餅どころではなく、その日は食べられず、やっと「分け分け」してみんなで食べる事が出来た。
 いい味がした。
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by hinihiniaji | 2008-04-28 14:36 | 息子と娘と赤子

晋山式

 赤ちゃんの予定日だった5月18日には、友達のお坊さんの住職になる為の一世一代の儀式、晋山式がある。山にすすむ式、なのだねっ!
 林昌寺は私が結婚式を挙げさせて頂いたお寺。それに近所だから、しょっちゅう遊びに行っている。それから、この前は、子安地蔵に安産を祈願して、お寺の本堂でお守りを貰って来た。いや、この前じゃあちと遅かったんじゃない?と、思われるかもしれない。流石流石の3人目、あっちの母もこっちの母も、3人目だからもう大丈夫、とでも思っているのか?今迄貰って来てくれたお守りがいっこうに届かない。こりゃもう無いなと、自分で貰いに行ったという訳。
 稚児行列が550人近く出るという、それはそれは壮大だ。我が家も親しいじきじゅ和尚の晋山式、2人の子を稚児行列に出させて頂く。しかし、しかし、予定日と式が一緒。いつも10日早く出産していた私。どう転んでも参列は厳しい。あ~あ~見られないなぁ、とぼやいていた。それが、ほんとなら出られない所、早く生まれて来てくれたから出られちゃう。この子もお兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒に行列に出たかったのかな!
お腹の中でこの子はいろいろ考えてくれて、素晴らしい子だ!
 今夜もお産がある。妊婦さんがご主人と階段を上ったり下りたりして体を鍛えている。ここ、吉村医院では、陣痛が来てもスクワットしたり、薪割りしたりして体を動かす。これが安産の秘訣。安静に過ごしたのでは返って難産。
 私なんか、どれだけ階段を上り下りし、歩き、恵那~名古屋~東京~東京會舘~東京~名古屋~岡崎と、一日の移動距離やこれいかに?
 今日も吉村先生にはてんつくまん(あれ?どういう字だったかな?)関係の取材の人が来てカメラを回しているけれど、私には密着取材が来ないまま明日は退院の為の診察が待っている。
 と、思っていたら、カメラを回している人と主人がガイアシンフォニー絡みで知り合いだった。偶然出くわした主人に「取材したかった」と言ったそうな。危ない危ない!
 受付の平間さんいわく、「ドキュメンタリー取材が追い掛けてたら良かったですね~」
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by hinihiniaji | 2008-04-23 20:10 | 息子と娘と赤子

ドキュメンタリー

 4月20日10時25分東京會舘へ到着。「おはようございます」「ご苦労様です」と、一門のみんなが声をかけてくれる。遠方だし身重だし、みんなの顔を見れば判る。しかし、「ご苦労様です」が身に染みる。本当にお腹がご苦労様なのだ。
 楽屋で1杯の水を飲みながら新幹線の変更手続きをして、会場へ向かおうと楽屋を出ると、程なく、阿久鯉の師匠であり、私の兄弟子、松鯉兄さんに出会う。事情を話しているうちになんだか泣けて来た。
 一生に一度の晴れの日。そりゃあ一門が全員揃う方がいい。それにこの会場で阿久鯉のパーティーを見届けたかった。前座時代はいつも私の「昌味を味わう会」を手伝ってもらってた。しっかり者なんだけど、たまにドジる姿にギャップが有り過ぎておかしい。前に、慌ててお店に入ろうとして、綺麗に磨かれたガラスにおでこから突っ込んで行ったっけ!まるで小鳥の様にね!そんな思い出が浮かんで来た。
 もしかしたら陣痛は一度来ても遠のく場合もあると聞くし、お終い迄居られるかも?など言う甘い思いは遠に消えていた。陣痛は10分を切り、規則正しく来ていた。
 阿久鯉に会ったら、目から涙がポロポロ出て来た。「おめでとう」「姉さ~ん」「ごめんね~」
 「昌味姉さんが幸せを運んで来てくれました。こんなめでたい事はありません。幸せを貰いました~私の真打のパーティーの日に出産なんて一生忘れられない日です。いつもいい話題を提供して下さってありがとうございます」と、明るい阿久鯉に見送られ、東京會舘を後にする。
 そうなんだよ。私は話題提供キャラなのだよ。いつもいつも!
 名古屋~岡崎間を在来線に乗るよりも、車の方が安全と、主人が名古屋駅迄迎えに来てくれ、無事合流。前回同様、毛布やタオルを積んで、いつ出産体制になってもいい様に又々シュミレーションしているに違いない。
 もうこの時は陣痛の痛みの間は立ち止まり動けずにいた。駅の中で何度となく止まり、わずか1分間の痛みに耐えた。この痛みは、少しずつ少しずつ産まれて来ようと頑張ってる印!一気にバーッと子宮口が開いてしまえば即倒してしまう。それを、我慢出来るわずかな時間で、開いて行くのだという。車中で益々痛みの間隔が短くなる。
 まだ予定日迄4週間ある。これは早産だろうか?赤ちゃんは大丈夫だろうか?いつも私は大丈夫!暗示をかけるのが得意だ。大丈夫だから東京往復も行かせて頂けたと思っている。たいていの人は私の行動を批判すると解っている。ごめんなさいね!でもこれは、私の目が映し出す意味あるドキュメンタリー。
 午後2:30岡崎市の吉村医院に到着。と同時に婦長さんであり担当の助産婦さん沖野さんが到着。きっと私の為に休みの所駆け付けてくれたに違いない。「1週間早いのでお産の家は無理なのでね~」と告げられる。
 今回は吉村医院の病棟の隣に建つ、「お産の家」で出産をしたかったのだ。江戸時代の伝統的建築工法で吉村先生のお友達の棟梁が2年の歳月をかけて造り上げた、素晴らしい建物だ。木、土、紙、竹といった天然素材で造られ、この「いのち」ある家で家族全員立ち合いの元、産んでみたかった。
 3部屋しか無いので予約制となっている。予約しても入れない場合もあるし、何か問題がある時も入れない。
 私へのご褒美はなかったようだ。お産の家は別料金がかかるし、この子が遠慮したのかな?
 すぐに診察、お産体制。主人に見守られながら、痛みと戦いながらも、「いきまない、いきまない、なるべくいきまない」と、マタニティヨガのきくちさかえ先生のお言葉を繰り返し、やがてやって来た心地良い瞬間。午後4:01元気な女の子が誕生。早く産まれたかったの?早かったけど、とっても元気!へその緒が付いたままの我が子を抱き上げ胸の上に乗せる。かわいい!とってもかわいい!あ~幸せ!ありがとう!
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by hinihiniaji | 2008-04-22 14:04 | 息子と娘と赤子

産まれました~

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 その日は朝から晴れだった。
 4月20日。昼から丸ノ内の東京會舘で神田阿久鯉真打披露パーティーが行われる。その為、朝5時過ぎからパタパタと仕度を始める。何しろ恵那6:50の中央本線に乗らなくちゃ!
 「あれ~お腹が痛いなぁ」とは感じたけれど、忙しさに紛れてしまった。東京行きのこの格好ちょっと寒かったからかな~、などと思い温度計を見る。「1℃」そりゃ寒いはず!
 駅にたどり着くも、お腹の痛みは治まらず、まさか陣痛?半信半疑ながら電車に乗り込む。主人と息子が手を振る。
 今朝、早起きした息子は、「まぁちゃんに会えてよかった」とかわいい言葉をかけてくれた。そして、大切な今日のおやつの煎餅を「電車の中で食べてね~」と、くれた。夕べは娘が10:30~2時間もの間大泣きしていた。小さな子は何かを感じ取る力があるという。今思えば、子供たちからのお知らせだったのかもしれない。
 時折来る痛みに耐えながら、名古屋駅。「さぁ、どうしよう」このまま東京へ向かうか、それとも岡崎の吉村医院か!発車時刻ぎりぎり迄改札で考えた。本当に迷いに迷った。だけど私は何かに付き動かされるかの様に、新幹線の改札へと入って行った。
 東京駅に着き、主人に電話をする。「やっぱり陣痛ぽいの。これから阿久鯉におめでとうを言って、このまま岡崎に向かいます。また電話するね!よろしく~」
 「じっきーのカレンダーを見たら今日満月なんだよ~」と、主人が言った。今日!4月20日!今日産まれるの~?
 
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by hinihiniaji | 2008-04-22 10:50 | 息子と娘と赤子

エイプリルフール

 今日は4月1日。「四月一日」さんにはこの2年の間出会えなかった。「わたぬき」と読むこの名字は、今日という日を境に、綿を抜くからというとても季節感あふれる名前だ。
 2年前、そんなブログを書きつつ、まだ娘を出産して間もないのに、「3人目はらみました~」などと嘘をつき、たくさんの人が信じてしまった。
 まさか!と、本人は思ったけど、妹が「判りづら~~~い」と非常なブーイングだったので、世の昌味fanは昌味に似て素直なので、信じてしまったのだろう。本当にごめんなさいと思ったものだ。
 あれから2年。嘘でなく本当にはらみ、ただ今妊娠9ヶ月。3日間東京での仕事の後、疲れていたけれど、念願のきくちさかえ先生のマタニティヨーガがある日なので、今日は岡崎まで車を運転し、診察に行って来た。
  
 そこで、
 「ナントびつくり!今日の診察で、お腹の子はまさかの双子ちゃんでした~~~」
 なんてな嘘はいかが?
 
 私に嘘は似合わないので、今日という日に嘘は付かないことにしました。それに、仕事先で出会った指揮者の形態模写の「好田タクト」お兄様が「嘘は午前中に付くもの」と言うので、もう手遅れだしね!
 
 「講釈師見て来たような嘘を付き」
 はい!嘘は高座だけにしときましょう!
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by hinihiniaji | 2008-04-01 21:54 | 息子と娘と赤子