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わたるママ

 昨日上京中の新幹線の中で面白い出会いをした。
 朝9:13のひかりに名古屋から乗った。JR東海のカード会員になっていて、エクスプレス予約、早得割引という3日前迄の予約だとチケットが500円ちょっと安い。のぞみの方が到着時間が早いのは充分承知だが、私は時間に余裕がある時は戒めのつもりでひかり号に乗る。
 今回の様に、5日もいるのに寄席ばかりで、まぁちょっとだけでも交通費を浮かそう、なーんてなセコイ気持ちなのだ。その反面、岐阜~名古屋間の東海道線、「この列車には310円の乗車整理券が必要です」ってな放送が入るホームライナーに乗ったんじゃ、余り浮かす事も出来ないんだけどね。
 私は決まって通路側を予約する。それは、すぐに移動が出来るからだ。ちなみに、3席ある方の通路側C席だ。妊婦はトイレが近い。それから、子連れは何かの時にはすぐに席を立ちたい。そして、必ず列車の1番後ろに座る。これは、1番後ろだと大きな荷物が置けるからだ。
 浜松駅から親子が乗って来た。以外に空いていた車内。お母さんは1席しか座席を用意していない。調度息子位、3、4歳と言った感じの男の子。お母さんが抱っこをして座るのかな~と思ってたら、その子一人が通路を挟んで隣に座った。私の隣2席は空いている。しばらく経っても、男の子が座り、お母さんは後ろに立っている。非常に気になった。「どなたか来る迄ここに座りませんか?」と、思わず言った。
 最初は遠慮がちなお母さんだったけど、少し経った時に、男の子が窓際で、通る新幹線や電車を見たかったのだろう。やっと座ってくれた。なんだかホッとした。私も息子連れだとしたら、同じ様に座席は一つしか取らないと思う。だけれども、息子に「一緒に東京行こうね」と誘っても、「東京はヤダ~」と軽く断られてしまう。終いには、「4歳になったら東京行くね~」などと言われてしまうのだ。だから実現は難しい。
 隣のお母さんはしきりに恐縮して、「ありがとうございます」と言って頭を下げるけど、空いているんだし、車掌さんも咎める事は無い。親しく話をするうちに、私と歳も近いし、しかもこれから宇都宮に帰る所だと言う。なんでも、実家の浜松に帰省し、ご主人達が待つ宇都宮は若草町に帰るそう。
 そんな出会いもあるんだな~。若草という町は私と妹が「いいな~」と憧れてた町だ。それは、わかくさと言う響きが爽やかな事、どんどん町が開け、お店が立ち並び、快適生活を送れそうな、そんな場所。だから、妹の真似をして、わざわざ栃木銀行の若草支店で口座を作ったりした。特に妹は若草にあるコンビニが好きで、他に近い所はいくらでもある、といった時にもわざわざ若草迄足を伸ばしていたっけ。
 私が妊婦でも東京に出、仕事をしていると知った彼女は、感心し、突然「テレビに出てませんか?」などと言って来た。誰と勘違いしたのだろう?「出ない事は無いけど、」と濁すと、「横顔が綺麗な方だと思って見ていたんです」なーんてうれしい事を言ってくれる。あら、この油断した顔のどこが?と思った。それでも、私生活と仕事の切り替えは新幹線の中なので、仕事モードに切り替わっていたのだろうか?ここ迄来たら仕方が無いので、正体をばらした。そうしたら益々「励みになる」などと、しきりに言ってくれた。しかも、お隣はお子様はお一人で、私は3人目を抱えている所。
 だけど、彼女もなかなかの人で、「あっ、のぞみだー、ひかりだー」と、喜んでるわたるくんを裸足教育をしている保育園に預けているそう。きっと、子供の為を思いいろいろな選択をして行ってるお母さんなんだろうな~と、こちらもうれしくなった。
 いつの日かまた会えたらいいね~と、楽しく話をして東京駅で別れた。
by hinihiniaji | 2008-01-15 06:53 | 生活


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