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浅草むぎとろ

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 浅草駅という看板を背にして真っ直ぐ3分位歩き駒形橋の手前に駒形堂というお堂があり、その隣に浅草むぎとろはある。1年の時を経て4月29日に新築オープンとなった。
 ここは、私が前座時代に講談をやらせて貰い、生のお客様の前で修業させて貰った所だ。前座時代はとにかく食べて行くので精一杯。家賃を払う事が至難の技だ。かと言ってひたすらバイトをする訳にもいかない。そこで姉弟子陽子姉さんが、軽井沢のとあるホテルでひらめいた。「あの時お会いした浅草むぎとろの女将さんにお願いしよう。講談師となったからには何とかしゃべってお金を貰わなきゃ。昌味ちゃんが浅草むぎとろで講談が出来る様に女将さんに頼んでみよう」有り難い一途な手紙が縁で講談をする事になった。
 さぁいざしてみると、食事やお酒の席、小部屋や大広間の隔離された部屋ならまだしも、フリーのお客様相手の講談のしにくい事。宴席酒席での難しさを嫌と言う程学ばせて頂いた。お蔭様で今となってはどんな席でもお祭りでも楽しく講談が出来る様になった。
 4月28日、浅草むぎとろよりの招待にて、オープニングパーティーにお邪魔した。正面玄関に「おかげさまで」の字。なんともあったか味のあるうきうきする様な字だなぁと思った。思わず入る前に激写。その書は2Fのクロークにも、3Fのお座敷にも「おかげさまで」と現れた。ナントその書の書き主が、あの境野勝悟先生だとは!!!びっくりマーク、びっくりマーク、びっくりマーク。何故なら愛読する月刊誌「致知」で憧れの方だったからだ。
 運良く女将さんの紹介にてお目にかかる事が出来、尚且つ、講談迄聞いて下さり、その上声迄かけて下さり、お話させて頂いた。しかも女将さんの「夫は素晴らしい陶芸家」の宣伝付きで。あぁしかし、情けないかな私はまだまだ未熟者、深く話せる程の言葉と勇気を持ち合わせておらず、致知がどうのとか、境野先生の講演会が、などという話を全く出来なかった。だけど、境野先生はふんわりと全てを包み込むオーラがあり、すでに俗世間にあるラインを遥かに越えていらっしゃる方だった。「ご夫婦で独立されて仕事を持ち、やって行ってるのはすごいなぁ。私には出来なかった」と、おっしゃった。先生にどんな家庭の事情があると言うのだろう。いつの日か又お目にかかり、その辺の事を聞いてみよう。その時には致知の事を話そう。
 素敵なお店で素敵な出会い。おかげさまで。
by hinihiniaji | 2006-05-12 08:48 | 講談


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