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からすみ

からすみ_b0008478_23312397.jpg 4月22日(土)
 主人がキウイを買いに行ったら、おまけに3箱も付けてくれた。1箱の量が半端じゃない位多いのに、届いた時には大笑いしてしまった。ちなみに1箱2000円。いったいどれ位の数なんだろう?ざっと300個...かな?ネットで販売したら儲かるなぁと不順な事を考える。しかし、おまけの方は腐ってるのも多くて、おまけに又々ジャムを作ってくれとキウイおじさんが言ったらしい。
 それに加えてキウイおじさんが「お餅を作ってくれ。からすみを作ってくれ」と主人に言ったらしい。お餅は無理ですと断り、「妻はからすみの作り方を知りません」と言って逃げようとしたら、「教える」という事になった。もちろんおじさんが教えてくれるのではなく、奥さんが教えてくれたのだが。
 からすみ_b0008478_23322339.jpg「からすみ」とは、恵那の名物で米の粉で作った和菓子だ。富士山の形をしていて、元々桃の節句に作った物らしく、子供の成長を願い、日本一の富士山にあやかったんだそう。恵那に来たての頃どこの土産物売り場を見ても不思議なからすみと言う物が売っていて、白や緑やピンクや茶色やいろんな色をしていて、私の知ってるからすみじゃなかった。しかも1本300円位。「えーからすみが売ってるの~?」と聞くと、どうやらあの、私が知ってるボラの卵巣からすみではなく、甘い物だと主人に教わった。主人も来たての頃あのからすみが何でこんなに安いんだろうと思わず買ってお酒のおつまみにした所、口に入れて驚いたらしい。あほか!笑っちゃう。知らないのだから仕方が無いとは思うけど、なんでお店の人に聞かなかったのだろう。
 からすみの作り方を、私は特に習いたかった訳ではないが、行きがかり上習う事になった。奥さんもキウイおじさんの強引さを十分承知で、教わりに行くのに電話で何度も「ありがとう」を連発した。
 初めてお会いした奥さんは噂通りの美人で品があり、こんな田舎にしてはきれいにお化粧をしていて、しかも本当に人の良い方だった。人見知りをする息子がすっかり奥さんの穏やかさにはまり、楽しくお手伝いをしたのにはびっくり!心底人の良い方なのだと思う。子供は正直で、何度会ってもダメな人はダメ。こちらの奥さんは子供との距離をさらりと保ち、言葉はかけるけど、べたべたと寄ってくる訳でもなく、息子にとっては心地良かったのだろう。それに遊ばせ方がうまい。量りが気になった息子に、制する事はせず、「みかんは何グラムかな?このおもちゃは何グラムだろう?こうちゃん量ってみて」と言う。米粉をいじりたい息子にスプーンを持たせ「お餅にかけてね~お手伝いね~」と言う。
 2人の子連れで行ったからすみ作りは、2人ともおりこうにしていてくれたのもあるが、とても楽しかった。それにとても勉強になった。からすみだけでなく大福も作ったが、丸め方を習えたので良かった。

①からすみは1キロの米粉に対して1000㏄のお湯を入れ練る。
②8等分位にし20分ふかす。
③取り出し砂糖800グラムを小分けにし入れ練る。
 小分けにしないとどろどろになり、この砂糖を入れ練るのが難しいんだと言われたが、生憎私は娘におっぱいをあげてたので目の前で見られなかった。残念!このからすみは頂く物より は甘くは無かったけど砂糖の分量をもっと減らしてもいいかなーと思った。今度は100グラムくらい減らそうかな?
④それからお好みの食材をトッピング。
 よもぎを入れたり、くるみやほしぶどう、ピ-ナッツ、好きな物を入れるといいらしい。今回はくるみ入り黒糖からすみとよもぎからすみだった。よもぎの方には何も入れない白いままのも使い2色にした。
⑤そうして、富士山の木型に入れ取り出し又蒸す。「今度はさっと」と、奥さんが言ったけど、10分位だったかな?砂糖をなじませるんだそう。

 この作業を孤独にやるのはなかなか骨が折れる。木型も奥さんに貰ったし、からすみを知らないお客さんが来たら一緒にやってみたいと思った。
 いろんな方からからすみを頂くけど、こんなに手がかかってる物だとは知らなかった。今まではぱくっと食べてしまったけど、今度からは作って下さった方の愛情も味わって食べよう!
by hinihiniaji | 2006-04-22 23:32 |


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