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作陶と電話

 10月25日(火)
 テツオウはただ今作陶中。作品を作るのは夏からと恒例になっていたが、今年は10月からとなってしまった。大きい物から始めるので、壷から始まり、今は花入れを創作中。
 しかし、夏と違って粘土の乾きの遅い事遅い事。土に毎日振り回されている様に見える。どんなに晴れてあったかいとは言っても、秋、気温が違う。毎日床暖房を入れっ放しで格闘しているが、どうやら、作るペースは遅くなる。作るといっても、細かい工程があって、私みたいに、出来た出来たホイッ!ってな具合で陶芸をする訳にはいかないからだ。角度や大きさ、気に入る様に作り、乾いては又手を入れる。
 そんな集中仕事の合間に電話が鳴る。原料屋さんからだ。今年91歳で社長が亡くなり、その後の事を任されてしまった。しばらくは手伝いに行ってはいたが、自分の事より、会社の事優先で動いてしまった人のいいテツオウ。お蔭で仕事が押せ押せとなり、もう手を引こうと思うと、その社長が夢枕に出てしまったりするものだから、なかなか手を引けずにいる。体と頭を使い、社長に教わった知識に自分の研究データを取り入れ、いろんな意味で社長的役割をしているのに、何故か下っ端。見ていて私は歯がゆい。
 それなら、その会社を買って自分の思う様にしたらいいと思うが先立つ物も無し。又、買ったとしても、誰かが代わりをしてくれなくちゃテツオウの体が持たない。
 今月は、原料屋さんにプラスされ、どこぞの某と名乗る者たちから頻繁に電話がかかり、粘土の事から薬のかけ方焼き方、ありとあらゆる質問に答える。亡くなった社長がしていたからだ。みんなその答えを求め電話をかけてくる。ワンマン社長、テツオウ以外の誰にも教えていなかったので、代わりを果たせる者は無し。
 私は傍らでヒヤヒヤ。集中させてあげたいと思うのに電話。それでも、レベルはどうであれ、同じ陶芸をやる人達の為になるならと穏やかに答えている様は素敵だと思う。
by hinihiniaji | 2005-10-25 22:13 | テツオウ


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