芸術家にとっても、芸人にとっても応援して下さる方はなくてはならない存在ですが、陶芸家である主人を長年応援して下さっている一宮市にある妙興寺のご住職。
いっぺんお寺で講談をとお話を頂きながらも、子供が小さいからと遠慮され実現しませんでしたが、ついにお声をかけて頂き、一席やって参りました。
ところが、本当に小さな子連れでお邪魔するという運びになってしまいましたが、温かく迎えて下さいました。
いつもは私はおまけですが、今回はメイン。主人は運転手兼子守り。(*^_^*)
お茶の美味しい事。お菓子の季節感あふれる事。これまた美味しい事。河合寛次郎やら荒川豊蔵といった人間国宝のお茶碗を拝見し、優雅なひととき。
通って行く一部屋には、主人が作った観音様。この部屋はご住職のお気に入りの物しか置かないそうで、有難い事です。
講談をした本堂のバックには、白隠禅師のお描きになった八幅の掛け軸。来年が、生誕250年の記念の年だそうで、あら〜知らなかった〜
こりゃ慌てるように白隠禅師の講談仕込まないと。などと思ってご住職の話を伺う。
講談が終わると、ハッとする、うん、息を飲むような精進料理。どれを頂いても美味しい。
栗ご飯かと思ったら銀杏ご飯。こんなにたくさん入っているのに、くどくない。灰汁もない。丁寧なお料理をされているんだろうな。胡麻豆腐も美味しい、煮物も美味しい。大根の酢の物さっぱり柚子で美味しい。白和え冬瓜お汁、たくあんまで絶品。
「はんとじゅうのおかわり如何ですか?」と雲水さん。
さっぱりしていていいなぁ。飯と汁がはんとじゅう。いいなぁ。講談で使いたい。
ここで修行をされている雲水さん、確か30人位いるんだったかな?
おかわりしたかったのに、主人がけっこうですって言っちゃって(ー ー;)ガッカリ。ちょうど息子におっぱいをあげていて、タイミング悪く、私まだ食べてなかった。あと15分後に来て下さいって言えば良かったと、今でも悔やまれる。
主人曰く「えーおかわりしたかったの?」授乳中の私の食欲知ってるくせにさぁ。
あぁ本当に美味しかった。
またお邪魔したい一宮市の妙興寺での有難い一日をここに記す。