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木蓮

 4月28日(木)

 桜は美しく儚い。何もそう散り急ぐ事は無いのに、と思っていたら、木蓮の花ほど儚いものはないと思った今日。
 山岡の春は遅い。東京のみんながお花見をしていても、やっと梅が咲いたというような塩梅だ。やっと世間に追いつく様に、近くの桜の木のすべての桜の花びらが散ったのが昨日...とはいう物の八重桜はまだ咲いている。
 桜の花びらを1枚拾っては川にひらひらと落とし、手にとってはふぅっと吹いて飛ばし、季節を楽しんだ。散っていく花びらを、この手で取れないものかと手のひらを握ったり開いたり、グー、パー、とやってはみたがなかなか難しい。
 そんな毎日の散歩道。もう花びらは舞うことは無い。
 家に帰り、ベビーカーの中に1枚の花びらを見つけ、何も思い出させなくてもいいのにねと苦笑!
 中が白色、外側が赤紫色、大きな花びらをして木蓮は咲いていた。この花を見た時、なんて優雅な花なのだろうと思った。私が改名するとしたら「神田木蓮」がお似合いだ、とも思った。
 強風にあおられ、花びらには茶色の筋が入り、雨に痛めつけられあっという間に散り、盛りはほんの数日。
 儚い命。
 
 空虚な心持ちの毎日。実家同然で、厄介になった事のある家が全焼。17日経ってもなかなか癒えない。思い出の多い大好きな家だった。
 住んでたみんなはもっと辛いのだろうけど、「1から出直しだ」と言って笑って前に進むしかない。救いは死んだと思っていた猫のみゃーが、2週間後、火傷を負いながらも生きて戻ってきてくれた事だ。
 人生あきらめるな!
 


 
by hinihiniaji | 2005-04-28 22:45 | 生活


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