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過酷

 12月12日(日)
 過酷さについて考えた。
私は今までどんな過酷な事があったろう。
 新潟にスノボーに行こうと誘われたのに、前の晩遅くまでお客さんの店で遊び、家に帰ったのが1時過ぎ。翌朝、友達がレンタカーで迎えに来てくれるはずが、電話で起こすとまだベッドの中。代わりに車を借りて家まで来てと頼まれ仕方なく、朝早くから阿佐ヶ谷へ行き、車をレンタルし荻窪へと向かった。おぼろげな記憶の中で、何度も道を間違え「勘弁してくれよー」とつぶやきながらヘトヘトになり、やっと着いた。
 友達の運転は過酷だった。私は運転好きで慣れていたが、友達はペーパーに近いのに度胸があり、又、動態視力が弱いとか何とかで、高速道路のトンネルの真ん中にあるポールを擦ったり、右に寄ったり左に寄ったりした。「お願いだから、止まれる所で止まって運転を交代するから」と頼み、やっとの思いで楽になった。
 ところが帰り、「私が運転するよ」と言うのに、彼女には親切心があるのか、同じ疲れているのに、私ばかりに運転させる訳にいかないと思うのか、運転すると聞かず、過酷だった。
 あの時ほんと過酷だったなー。
 そう言えば、たまのスノボー、たっぷり滑りたいのに、友達は化粧に2時間かかった。過酷だった。「先に行くよ」と言ってゲレンデに出たものの、1人でいる事に慣れぬ過酷さが私を待っていた。
 そして、レンタカーを返し、事が済んだ次の日は、1日、布団から這い出せなかった。
 
 テツオウは過酷な窯焚き終盤に来た。9日の昼から焚き始め、予定では、今日の夜11時位までかかるようだ。4日間のうち寝た時間は3時間。昨日手伝いの両親が来て少し寝ただけだ。
 「薪を放り込む、薪を運ぶ、火の加減を見る」の」繰り返し。
 自分から進んで過酷な窯焚きに挑むテツオウだ。私の様に過酷さが後から付いて来たのとは違う。自らの命を削る事で、より良い作品が出来ると信じている。誠心込めて炊き上げた時の快感、至福感、そして、命を吹き込んだ我が子たちが出て来る窯出しは、この上ない喜びなんだそう。
 今はもう、何も口には出来ない状態だ。暑さの中でも水も口に含めない。険しい顔でひたすら横焚きをしている。
 煙突の炎はオレンジ色に天高く輝き、3メートル以上。炎の中にかわいらしい観音様が浮かんでくるのももうじきだ。
by hinihiniaji | 2004-12-12 15:03 | テツオウ


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