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美濃吉vs小松菜

 10月23日(土)
 先日の東京帰り、新幹線の中で三越で買った美濃吉のお弁当を食べた。美濃吉は数あるお弁当の中でダントツナンバー1大好きなお弁当だ。歌舞伎観劇の時もお客様のお宅訪問の時も、選んでしまうのは「美濃吉」だ。観劇の幕間で食べるちょっと高級感ある京風の味。おいなりさんをパクつくのとは訳が違い、「リッチ」な気持ちにしてくれる。
 このお弁当に初めて会ったのは、阿佐ヶ谷の小料理屋さんだった。たまたまお客で来ていたマダムが自分で食べようと買ってきた物を私に下さったのだ。お盆ほどの大きな丸いかごに入っていて、色とりどりの季節のおかずが並んでいた。こんなお弁当を普通に買える世界があるんだなぁと別世界の暮らしを思いながら中野坂上の狭い自宅で食べた思い出がある。この立派なかご、捨てらんないなぁ...などと思った記憶がある。
 今は無き阿佐ヶ谷の小料理屋さんでは世尊院の御住職ともお会いした。今でもその縁は続いている。とても有難い。調度その仕事の帰り、ふと、美濃吉のお弁当が食べたくなった。
 三越本店に用事があったので買い求め、新幹線の中で食した。
 あれ?おかしいな?あんなにおいしく食べていたはずの美濃吉がおいしく感じない。どうしたのかな?疲れているのかな?やっぱりおいしくない。おかしいなーと思いながら家に帰った。
 果たして5日後の今日、義父が作ってくれている畑から小松菜を採り沢水で洗っている時に答えは出た。そうなのだ。すっかり田舎暮らしに慣れ、毎日の食卓は新鮮な野菜中心。私の料理は手を加えないシンプルスタイル。アサヒ軽金属の活力なべや水無し料理が出来るフライパンを使い、ちゃちゃっとやるから、うまいし、簡単、時間短縮!(ホントすごいぞこの鍋!)
 こういう事だった。どんなにおいしく感じていた手を加えた料理でも、新鮮な物をさっと調理した物には適わないのだ。私の毎日のこの生活、味覚を益々発達させるなぁ!
 昨夜のおかずは義母が買ってくれたイカ、パーシャルルームで眠っていた。そろそろ出番かな、と思い、キャベツと小松菜をいれて炒めた。イカには味が付いているので軽く塩コショーだけ。不規則に作陶をしているだぁりんの為にもなるので、何かというと大皿いっぱい作る。しかし、気が付くと2人できれいに食べていた。「イカの味は濃いけどおいしかったねー」と、思わず私はつぶやいてしまった。
 そういえば、無言で食べてた。
 
 小松菜の勝利!(岐阜では小松菜を正月菜と言う。めでたいではないか!)
by hinihiniaji | 2004-10-23 21:34 |


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